般若心経的生き方を身につけるのは英語学習に似ている

心が自由になるためには、般若心経が役立ちます。

でも、このお経は一回読めば、それで人生が180度変わるというシロモノではありません。

お坊さんの読経を聞けば、確かになんとなく心が晴れます。
でも、般若心経は、ヒーリングミュージックではないのです。

やっぱりそこに書かれている、「本当の意味」を味わうことで、心がグングン軽くなるのです。

そこで、般若心経的な生き方を実践するための3つのステップをご紹介します。

  1. まず頭で理解する。解説書などを読む。
  2. フレーズを暗記すぐらい読み、身体に染み渡らせる
  3. 般若心経的な発想で、日常を行動・強化する

どうです。英語の勉強法に似ていませんか。
でもね、本文は300文字もないんです。
僕はいつも岩波文庫『般若心経・金剛般若経』を持ち歩いていました。
美しい訳が心を打ちます。
もっと現代的な名訳を読みたいのであれば、
生きて死ぬ智慧』も美しすぎる般若心経です。

でも、お勉強などと思わないでくださいね。
読むたびに新しい発見があり、励まされます。

僕の場合、

  1. 失業期に頭で理解
  2. 転職放浪時代に、必要に迫られて読み込み
  3. いまが実践時代です

失業期はヒマだったので、いろいろな解説書を読みあさりました。
そして、転職を繰り返した時代に、苦しくて苦しくて般若心経にすがりつきました。
このとき、体内に、般若心経の芽が植え付けられたと思います。
そしてここ5、6年は、般若心経の考えを元に、自分の人生を組み替えている時代です。

僕の友人に、毎週末、自己啓発書を書いあつめ、それをカンフル剤として、月曜日にハイテンションで出社する女性がいます。

これ、意味ないですよ。
お金もかかるし、まったく身につきません。
そんな「気分」になっただけです。

般若心経はたった300文字にも満ちません。
トイレで10分で読めます。いや、5分で。

本が擦り切れるほど読み込むと、
生活の各部分との関連に気づきます。
そうしたら、しめたものです。

「あー、色即是空とはこういうことかも」とか
「心無罣礙はこんなことを表現しているのか」などと、
振り返りができるようになってくるのです。

もちろん、そこまでいかなくても、日々の小さな気づきはあります。
どうぞまず、解説書を手に入れてください。

iPadをお持ちなら、これも楽しいコンテンツです。

「般若心経」入門

「般若心経」入門

  • AKATSUKI PRINTING INC.
  • ブック
  • ¥500

 


読経の音声ファイルや松田優作のインタビュー付きです。