不自由な自分が心地よい理由

制約がある人ほど、実は強い

今日、人に言われました。
「悲しい人って、強いですよね」。
悲しみにくれる人は、実は強い。
悲しみに満たされていればいいからです。

お金がない、彼女がいない、いい仕事がない

言って、嘆いているのは、実は案外、心地よいものなのです。


心当たり、ありませんか。

失恋で、どん底に落ちている人は、ある意味、解放されています。

だだっ広い部屋で一人で暮らすより、
四畳半一間が、案外快適なのに似ています。

自由とはおそろしいもの

僕も失業や病気で引きこもっていた頃は、
いま考えると、けっこうラクチンだったかもしれません。
「あーあ」と嘆いたり、悔やんだりしていればよかったからです。

自分がだんだん元気になり、
自由というものが身近に転がっているのを発見したとき、
苦しみがどんどん増していったのを思い出します。

自由は、こわい。
大きな宇宙空間に、ぽいっと放たれたような感覚。
これ、ほんとにこわいです。

だから。
人生には羅針盤が必要です。
しかも、羅針盤がいくつもあったら、混乱します。

そういうわけで、僕は、たった262文字の般若心経だけを心の拠り所にしています。

困ったら、般若心経に聞け、
迷ったら、般若心経に従い、行動せよ。

こうやって、僕は心の安定をキープしている次第です。