【禅語】放下著【ほうげじゃく】〜「リーダーになる人の武器としての禅の名言」より

そんなプライド、捨ててしまえ! 禅では、すべてを投げ捨てて、丸裸になれと主張します。 「私は修行を通してすべてを捨てて、まっさらな自分になりました」とある修行僧が師に言いました。それに対して師は言いました。 「放下著」(そんなプライド、捨てちま…

【禅語】庭前の柏樹子(ていぜんのはくじゅし)〜「リーダーになる人の武器としての禅の名言」より

目の前の大きな宝物に気づく。 ある僧が師に「禅が生まれた本当の理由はなんですか」と尋ねました。すると師は「庭の前にある柏の木じゃよ」と答えました。突拍子もなく聞こえるのが禅問答の痛快なところですが、ちゃんと本当の意味もあります。 尋ねた僧は…

【禅語】泥に入り水に入る(でいにいりみずにいる)〜「リーダーになる人の武器としての禅の名言」より

「利他」の心で自分の心も洗う。 人を救うためには、泥にも入り、水にも入る――。 そんなお人好しでは世の中渡っていけないよ、と思う方はいるかもしれません。たしかに、人助けの行為はたやすいことではありません。それでもなおかつ、このような行為が人の…

【禅語】大死底人(だいしていのひと)〜「リーダーになる人の武器としての禅の名言」より

死を想うことで明日が見えてくる。 大きな病気をすると、人生観が変わるとよくいいます。 人生観というより、「死生観」が変わるのでしょう。 つまりどんな死に方をするべきかです。 どんな死に方をするかを考えれば、残された時間をどう生きるかにつながっ…

禅語・東山水上行【とうざんすいじょうこう】

山は不動。動いているのは心。 川に沿って歩くと、川面に映っている東にある山も移動していく。 山とはどっしりとしていて、不動のものです。それが川面を移動していくように見えるのは、不思議です。 動いているのは川の流れなのか。それとも山が動いている…

比類なき荘厳さワット・ポーの「涅槃仏」

私たちはなにもできない 全長46m、高さ15m。このとてつもない大きさの涅槃仏を見てきました。 バンコク市内にある王宮寺院ワット・ポー。そこに「涅槃仏」は横たわっています。「涅槃仏」とはお釈迦様が入滅されるときの様子を表したものとされています。 …

一歩踏み出せば、世界は変わる。禅語「一斬一切斬」【いちざんいっさいざん】

最初の一歩が世界を変える。「一斬」とは、ひとつのものを切ること。「一切斬」とは、すべてを切ること。 自分をすっかり変えるのはとてもむずかしいことです。 人間は習慣の生き物だからです。毎日つづけていることを変えるのは非常に抵抗があるものです。 …

物欲に苦しむ人に効く禅語

いやらしくない人なんていない ある知人の女性が言っていました。 「私は街ですれ違った同世代の女性を見ると、 瞬時にどこのシャツを着て、どこの靴を履いて、 どこのバッグを持っているかを判断する。 するとその人がどのあたりに住んでいて、 どんなレベ…

物欲に苦しむ人に効く禅語

いやらしくない人なんていない ある女性の知人が言っていました。 「私は街ですれ違った同世代の女性を見ると、 瞬時にどこのシャツを着て、どこの靴を履いて、 どこのバッグを持っているかを判断する。 するとその人がどのあたりに住んでいて、 どんなレベ…

昨日のおれと今日のおれは同じ「おれ」なのか 〜「同一性」について考える

暑いですねー。 今日はちとこむずかしい「同一性」についてのお話しを軽くしてみようかと思います。 まあ、わかりにくい概念ですが、「個」としての性質とでもいいましょうか。 もっとざっくりいえば、 おれがおれである。 ということです。 昨日のおれは、…

無縄自縛【むじょうじばく】〜8/5リリース「リーダーになる人の武器としての禅の名言」より

ありもしない妄想にしばられない。 ありもしない縄で自分をしばりつけるとはどういうことでしょうか。悟りを外の世界に探し求めて、道に迷ってしまうことのたとえです。プレッシャーとは見えない縄のようです。リーダーともなると、多様な責務で大きなプレッ…

行雲流水【こううんりゅうすい】〜8/5リリース「リーダーになる人の武器としての禅の名言」より

自分が出会った場所で悠々と生きる。生きているとさまざまな環境に身を置くことになります。 あなたがビジネスパースンなら、もちろん、人事異動もあるでしょうし、転勤、さらには海外赴任もあるかもしれません。新しい環境に身を置くことは、誰しも緊張しま…

8/5 自著「リーダーになる人の武器としての禅の名言」リリース。

みなさま、こんにちは。ブログ、ちょっとお休みしておりました。 今日、読者の方から励ましをいただいたので、うれしくなって再開します。ご報告がございます。最近、なんも書いていなかったのですが、久々にめらめらくるものがあり、本を書きました。 「リ…

心は大火事。魂の大サーカス 〜鎮火のすすめ

いのちは大火事 不幸になると、神様にひれ伏す。幸せになると、神様を蹴飛ばす。悲しくなると、誰かに依存する。楽しくなると、誰かを傷つける。 心はいつも欲望のサーカス。命はいつも渇望の大さわぎ。 「求めない」の本当の意味 どもども。今日は調子がい…

旅(人生)を本当に楽しんでいるか

加島祥造センセの話 どーも。久しぶりの投稿です。 いきなり、ところでなんですが、みなさん旅が好きですよねー。 僕も昔はよく旅をしました。アメリカやアジア諸国ですかね。 いまは旅をしていませんなー。なにしろ、心の旅に忙しいので。なんちて。。 冗談…

「意図する罠」を抜ける

私は「やれない、やらない人間」 昨夜、私は友人にこう言われました。 「きみはもっとやれる人間だよ」と。 いわゆる「励まし」ととってよいだろう。 そのよう気持ちを私に向けてくれたことに感謝する。 しかし、一方で、深い孤独を味わった。 なぜなら、私…

他人の悲しみをどこまで受け止められるか

泣く人の涙と、抱擁する人の涙は別物 誰かが泣いている。誰かが音もなく泣いている。あなたは手を差し伸べる。あなたは抱擁する。あなたは涙する。美しい行為です。私も涙したいし、涙してもらいたい。しかし、その涙は、流した人とどこまで同じ涙なのだろう…

書かないと気が狂ってしまうことを書く

お久しぶりです。しばらく執筆から離れていました。読書からも音楽からもあらゆるものから離れました。私はただ生きることを試してみました。何もしない、何も考えない。生産活動というものから離れた自分はどう生きられるか。創造することを停止した生き方…

この世界はすべて仮のもの。そしてすべて真実だ 〜「法華経」方便品

「方便」(ほうべん)とは何なんだ!? 「嘘も方便」ということわざは、みなさんも聞いたことがあるだろう。これは嘘をついても、それは真実を伝えるための仮の手段である、ということである。よく浮気した夫が、「昨日は上司との飲み会で・・・」などと、かみ…

法華経と筋トレ〜男性ホルモンは宗教生活の敵か!?

男性ホルモンは宗教生活の敵か!? テストステロンという男性ホルモンをご存じだろうか。筋トレレなどをやると、ドバーッと沸いてくるホルモンだ。このテストステロンだが、よく言われるのが、攻撃性や支配性、暴力性などを誘発するといわれている。ところで、…

おれたちが救われる「霊的な時間」についてもうひと言いわせてくれ〜「法華経」序品その5

救ってくれたのはいつも「霊的な時間」 おれはかつてこのブログで書いたように、30歳を過ぎたころ、精神に行き詰まりを感じておかしくなり、会社もリストラ的に辞めて、ぷーたろー生活に入り、借金を作った。仕事が決まらないので、借金もかさみ、蟄居生活で…

あなたがきっと救われる「霊的な時間」〜「法華経」序品その3

時間の感覚を打ち壊される 法華経は最初のところから、なんだかわけがわからなくなる。それぞれの文章が難解なわけではないのに、全体として、「ぽかーん」としてしまう。どうしてだろう。おれが思うに、いろんな人が出てきて、いろんなことを語るからだろう…

「法華経」を読むと、道元も思い出す 〜「法華経」序品補足

時空間の概念がかく乱される どうもです。前回、前々回と、「法華経」の冒頭部「序品」について、ざっくりとしたお話をした。読者の方から「わかりにくい」というご指摘もあった。 なので、ちょっと補足しておく。おれが「序品」を読んで感じていること。そ…

時間の概念を超越するスペクタクル・ロマン 〜「法華経」序品その2

過去が未来へ、未来が過去へ おれたちは過去を悔やみ、未来を憂いて生きている。毎日は後悔と不安で渦巻いている。しかし、もし、過去や未来が、おれたちが考えている手の届かないものでなかったら、おれたちが過去から未来に渡って、永遠の宇宙につながって…

現在・過去・未来・・・すべてを知ってくれているお方がいた〜序品その1

現在にも過去にも未来にも存在するお方とは こんにちは。萌え寺・了法寺のご住職と親しくさせていただき、「法華経」を読む機会を得た。いままで苦手意識満載の「法華経」を読む気になったのは、了法寺のご住職の「ホケキョー愛」に心を打たれたからに他なら…

おれが見つけた新しい経典「法華経」

人生にまた災難が訪れる お久しぶりです。おれはまた新たな局面を迎えたので、ブログを再開します。おれはいま、52歳になった。はっきりいって、じじいである。これを読んでくださっているみなさんはおそらく、もっと若くてやりたいことがたくさんあり、体力…

了法寺はオモロイ!

ちょいごぶさたでした。 八王子の萌え寺・了法寺を訪ね、ご住職と盛り上がりましたので、 もうひとつブログを開設しました。 こちらも併せて、よろしくお願いいたします。 「愉快な住職と読む! グレート・ザ・法華経」

記憶とは墓場である

記憶は霊的にはなんの役にも立たない あなたは記憶に救けられていますか。人生を救うものは、優しい愛の記憶しかない。と何かのエッセイで呼んだことがあります。確かに、落ち込んだとき、誰かからもらった愛の記憶は癒しになりますね。また記憶は、経験とな…

頭ではほんとうの体験はできない

頭で考えたことは、ゴミ ぼくは意外とお勉強好きです。般若心経も学問として、最初に読み始めました。ぼくは体系だった学問が大好きです。論理的に美しければ美しいほど、その学問を愛します。しかし。人間が考えることは、限界があります。人間の思考など、…

般若心経は宗教ではない

仏教を超えた「生」な言葉たち 人生どん詰まりのぼくは、般若心経を手にしました。これははじめて言うことなんですが、般若心経が仏教の教えの中核を伝える教えだから、信じて読んでいるわけではありません。どちらかというと、ぼくは無神論者に近いし、仏教…