一歩踏み出せば、世界は変わる。禅語「一斬一切斬」【いちざんいっさいざん】

最初の一歩が世界を変える。
「一斬」とは、ひとつのものを切ること。
「一切斬」とは、すべてを切ること。

 

自分をすっかり変えるのは
とてもむずかしいことです。
人間は習慣の生き物だからです。
毎日つづけていることを変えるのは
非常に抵抗があるものです。


すべてを一挙に変えてしまおう
と考えると荷が重いです。

 

「一斬一切斬」とは、ひとつを斬れば、
全部が斬れることを意味します。
たったひとつの習慣を変えることで、
生活全体が変わるという話は、自己啓発書などでもよ
く見られます。

 

世界は網の目のようにつながっていて影響しあっています。
これを仏教では「縁起」と呼びます。
網の目のひとつを斬ることで、網全体の形状が変わります。

 

大切なのは、尻込みしないこと。
「縁起」をよく理解すること。

 

諦めず、すみやかに、大胆に。
小さいことは、実は大きく、大きいことは、実は小さいのです。


仏教では、ミクロとマクロは 同時に共存していると考えます。
小さな習慣も、大きな事業へと転じるのです。
躊躇せず、まず見る前に跳んでみましょう。