【禅語】放下著【ほうげじゃく】〜「リーダーになる人の武器としての禅の名言」より

そんなプライド、捨ててしまえ!


禅では、すべてを投げ捨てて、丸裸になれと主張します。


「私は修行を通してすべてを捨てて、
まっさらな自分になりました」とある修行僧が師に言いました。
それに対して師は言いました。


「放下著」(そんなプライド、捨てちまえ!)

「すべてを捨てた」と得意げになっている修行僧ですが、
捨てたことを自慢するその心がまだ残っていることに師が喝を入れたのです。

「私はこれだけの実績を上げた」
「私はこれだけのキャリアがある」

自己アピールを繰り返している人はたくさんいます。

しかし、そんな過去の実績を後生大事にもちあるいている、
その鼻もちならない姿勢は、リーダーとして尊敬されるでしょうか。

たとえ、なにかを得たとしても、
それはほんの束の間の思い込みにしか過ぎません。

いつまでもそんな古いプライドにしがみついていないで、
一瞬一瞬を初心の気分で臨んでこそ、
新しいビジネスを生みだせるのではないでしょうか。

いますぐにでも、そんな慢心は取り下げたほうがよさそうです。